セーフティーボクシングは可能か?
あしたのジョーによろしく(言っておいてください)
以前ジム運営関連の事でふとした疑問が湧いたので
何の気なしにサンドバック氏に尋ねてみたのだが
思考の迷宮に迷い込んでしまいその返信に随分時間が掛かっている
サンドバック氏はセーフティーボクシングを提唱している
サンドバック氏だけではない、ボクシング界全体に
「ボクシングは安全に行うべきである」という主張がある
野球もサッカーも危険だ
いや…そもそもスポーツ全般プレイの度に軽いケガをする
事故があれば大けがだってするし死亡事故が起こってしまう事だってある
それを承知で行うのだ、故に大概のスポーツでは安全策を施す
ボクシングも例外ではない
WBC、WBAをはじめとした*1世界的傾向としてスタンディングダウンを廃止し選手の危険を減らしている
KO負けをしたら60日間、4連敗または3連続KO負けしたら120日間の出場停止
さらに視力、年齢など様々な方法で選手を危険から守っている
アマチュアボクシングに至っては*2ポイント加算の形式で試合が進み
ワンサイド…所謂有効打でレフェリーが試合の勝敗をその場で決める事もある
「あしたのジョー」を読むと最後ホセ・メンドーサとのタイトルマッチ
矢吹丈は15Rまで戦っている
1982年ラスベガスで行われたWBAライト級タイトルマッチ
王者レイ・ブンブン・マンシーニと挑戦者キム・ドゥックの一戦
14RKO負けに喫したキム・ドゥックが昏睡に陥り三日後に死亡する
1987年前後選手の安全を考慮し15回戦は廃止された
もし今矢吹丈が今ホセ・メンドーサと戦ったとしたら
真っ白に燃え尽きる事もなかっただろう
今もなお進化し続けるトレーニング技術と身体調整の技術
そして偶然にも15回戦廃止と共に登場した
ロイ・ジョーンズ、ナジーム・ハメドといった*3
フィニッシュブローを主体とするボクサーの登場により
ボクシングはよりスリリングでセーフティーなものになった
しかし…
僕が未だに分からないままで居る事は
ナックルパートで殴り合うスポーツが果たして野球やサッカーと同列に安全と言えるのだろうか…
という事なのだ
実際ボクシングの試合中の事故は競技人口と比較しても
決して多いと思える数ではないと思う
憶測で申し訳ないのだが
おそらくアイスホッケーやラグビーなどの方がケガなどの事故は多いだろう
しかし他のスポーツ全体から見たらどうなのだろうか…
そんな中悲劇的なニュースが入る
女子ボクサーが死亡 米コロラド州 (共同通信)
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/sports/boxing.html?d=06kyodo2005040501004257&cat=38&typ=t
多少不謹慎ではあるのだが
僕は彼女の死を悲しむと共に
英雄として讃えるべきであると思う
ボクシングは安全に行うべきだ
しかし危険性がある事も隠してはいけない
今回の事故は二度目が起こる事のないよう教訓にすべきである
結局
ボクシングが危険か安全か?
二者択一で迫られた場合僕はその答えが分からないのだ…