飲んで飲んで飲まれて権藤とウソ虫の知らせ

実は今は久しぶりにシリーウォークするくらいベロベロです
というのも俺には悪い虫の知らせが外れると言う超能力がありまして
ある日電話が鳴った瞬間「あ、親戚の誰かが今死んだ」と急に思い浮かび
不安と焦燥に駆られながら、電話に出ると全然関係ない仕事の電話だったのだ…


この「ウソ虫の知らせ」は非常にやっかいなのだ…
今日七時ちょっと前頃、ちょっと飲みながら
またもやネットをいじっていると
突然K嬢から「最悪」というメールが着た
気になって「何?」と返信してみるが、帰ってくる気配はない
電話をしてみる…出ない…
仕事は終わってるはずである…
俺は例の虫の知らせに襲われた
もしかしたらK嬢の身に何か良くない事でも起こったのかと思ったのだ
数分ごとくらいに電話をする…全て留守電だ…
ややアルコールの入った悪い気分のまま一時間以上の時を過ごす
圧迫さえ感じるほどの不安、恐怖にも近い焦燥
八時十分K嬢からメールが着た
「最悪って自分(K嬢の事)の事だよ」というような内容だ
そういうこっちゃねえんだよ…
俺は即K嬢に電話する
どうやらシフトの関係で仕事が増えたのを「最悪」と送ったらしいのだ…


ほっとすると同時に「なんで俺はこんな大騒ぎしてたんだ…」とひたすら空しくなる
………またもや「ウソ虫の知らせ」だったのだ
なんとなくむかついた俺はひたすら安堵と自らへの怒りでエタノールを煽る
自分に非がある場合が一番やっかいなのだ、人にあたるのも恥ずかしい…
あぁ恥ずかしい…シラフになってこれを読み返すのを考えるとまた恥ずかしい…


多分小学四、五年生の頃だったろうか?
父親が俺が生まれて初めて見せるような真顔で一言
「話がある」
と言った俺は親父が言葉を発したかどうかくらいの数秒で全てを悟った
多分その時の体験が今でも脳内に残っててなんかのきっかけでスイッチが入るんだと思う

本当に恥ずかしい…
そして
なんか全てのやる気が失せた…