モントリオール事件について追記
http://d.hatena.ne.jp/NxxOxxxx/20050203#p5
に書いたのはあくまで「レスリング・ウィズ・シャドウズ」のあらすじなので
ちょっとだけ追加しておきます
下記でもまだ不完全かな…
あと資料によって20年契約をしたときと最終的にヒットマンがWCWに移籍した時の
WWFとWCWお互いが提示した契約年俸が資料によって微妙に違うのだがこれはどういう事だろう?
- 書き忘れてた事
- サバイバーシリーズタイトルマッチは他レスラー乱入による不透明決着の予定だった
- ヒットマンとWWFの契約は1997年のサバイバーシリーズの時点で終わっていて、その翌週の放送はあくまで契約外でのビンスとの個人的な約束だった(ヒットマンは翌週のRAWに出演することはなかったが当然ボイコットにはあたらない)
- ヒットマンはモントリオール事件の前の年にあたる96年のWWFとWCWの引き抜き合戦のときに
別業に挑むため一度退団している、がすぐに復帰
しかしこの復帰からヒットマン転落の一年は始まる - 96年の段階でビンスが約束したのは20年契約、年俸もまれにみる多額を確約したのだが、ヒットマンはそれより低い年俸でOKサインを出した(ヒットマン自らの意思であったかどうかはちょっと分かりません)
- モントリオール事件以前にWWFの行った20年契約の打ち切りは契約の不履行である
- 敢えて書かなかった事、資料を見てるうちに分かった事
- ヒットマンの契約条件はブック…つまりシナリオを書く権限を持たせ、ブックにある程度口出しををできるようにした*1
- 96年WCWの引き抜き合戦でヒットマンを獲得したWWFだったがそれが結果思ったほどの視聴率アップに繋がる事はなかった
- WWFの契約不履行は訴訟沙汰のものだったがヒットマンは一切法的手段に出なかった
しかしヒットマンはこの件をWCW側に話し、WCWとの契約交渉のネタに使う
法的にもWWF側に問題があったとはいえこれは寝耳に水だった
ヒットマンは結果的にWCWの契約書にサインをする - WWFはWCWに移籍するというヒットマンを引き留める事はなかった、つまり二度目の引き抜き合戦をする気はなかった
- HBKとヒットマンは元々不仲でバックステージで掴み合いの喧嘩をした事がある
- ビンスとヒットマンは表向き和解したがヒットマンはHBKに対しいかなる謝罪も受け付けないとパブリックコメントを出している
- 「レスリング・ウィズ・シャドウズ」自体がヒットマンの母国カナダの国営放送制作であるため
結果反WWFのキャンペーンフィルムになってしまった
ヒットマンは未だ尚カナダのスターでありHBKはカナダの英雄を汚したレスラーとされている
どうやらカナダで公演を行うと観客の反応に不満を憶えるレスラーが多いようだ - HBKのタイトル奪取はビンスがモントリオールまでの移動中に考えたシナリオで*2
リングサイドにビンスが姿を現し、ヒットマンが怒り狂うのまで計算済みだった
なので一部のレスラーは本当にアングルの変更を知らなかった*3
本テキストの主な参考文献
WWEの独裁者―ビンス・マクマホンとアメリカン・プロレスの真実
- 作者: ショーンアセール,マイクムーニハム,Shaun Assael,Mike Mooneyham,菱山繁
- 出版社/メーカー: ベースボールマガジン社
- 発売日: 2004/03
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