ぼくが電話をかけている場所

誰しも鬱状態とは違う“落ち込んでしまったとき”やることがあるんじゃないだろうか
俺の場合は好きなプロレスやボクシングや好きな映画のワンシーンを観たりする
そしてもう一つは仲の良い友人K嬢に電話をする
俺にとっては友人であるか知り合いであるかの境目は
「どれくらいの期間無言で居ても大丈夫か」
ということである
それは物理的に無言ということでもあるし
連絡してない期間がどんなに長くてもという意味でもある
数年ぶりにあって数年前のように「よう」と言葉を交せるのが
俺にとっての友人の基準なのだ
もっともこれは男性的な価値観かもしれない
その点においてはK嬢は理解があると思う
偉そうな言い方だが僕の中ではK嬢は女性としての部分も、人間的な部分も尊敬できる数少ない人間だ


電話を掛けると死にそうな声のK嬢が出てきた
1月からほぼ休日返上で14時間働き続けて
今日遂に体調を壊したそうだ
「今日もお綺麗なお声で」とからかうと「バカ、死ね、ボケ」等のひとしきりの罵倒を頂いた
しばらく話したあと「お大事に」と言った


友人なんて一言では表現できない
@みらいの名も知らない人だって考えようによっちゃ友人だ
友人は誰だって一人一人特別である同じ人間なんて居ないんだから当たり前だ、特に友人の少ない俺はそうなのだ
でも“特別な関係”の友人はそう多くは居ない
もっとも天秤に掛けてどっちが重要か?なんてアホな事はしないが


最後「たまには連絡をするように」と言われ電話を切った