ふぁっきんどらっぐかるちゃー

なんとなく色んなサイト見てたらバナナの皮をジョイントすると幻覚作用があるみたいな事が書いてあるのを見かけた
「バナナ ブフォテニン」で検索するとバナナにはブフォテニン*1が少量含まれていると言うページをよく見かけるが
あれは完全なデマゴーグである
60年代ヒッピー全盛期でありドラッグ全盛期
ヒッピーの間ヒキガエルのブフォテニンが含まれるセンソ*2を舐めるのがブームだった
その時イギリスかアメリ*3で「バナナにはバナナフィン(バナナディン?)というブフォテニンに酷似した物質が含まれている」というジョーク記事が発端で
「バナナの皮にはブフォテニンが含まれている」という都市伝説が生まれ
その誤った情報だけが輸入されてしまったのだ
ちなみにgoogleで検索してもバナナフィンバナナディンについて言及してるサイト*4はほとんどない*5


バナナの皮を食うって紹介してるサイトもありますが
農薬とかあるんで試さない方が良いです

「危ない薬」の功罪

レタスからモルヒネが生成できる、バナナにはブフォテニンが含まれている
これらの都市伝説を世に送ったのはおそらく故・青山正明氏の著書「危ない薬」(ISBN:4887186398)だろう危ない薬がサブカル界に与えた影響は大きいと思う
実際危ない薬は名著である
青山正明氏もサブカル界にとっては偉大な思想家である
ただしそれはあくまで読み物としてである


青山正明氏の後をついだ黒野忍氏のドラッグソウル(ISBN:4434023837)を読んだのだが
あまりの情報の誤りに驚いた*6
危ない薬に並ぶサブカル界の名著とされる「完全自殺マニュアル」(ISBN:4872331265)の鶴見済氏の著作「人格改造マニュアル」(ISBN:4872333098)はドラッグに関する既述の間違いに日本中からツッコミが入った


青山正明氏も黒野忍氏も基本的には自分の経験を元に原稿を書く
そして「ドラッグ」という特殊な題材を扱うが故に
読者側の情報が不足しているたいていの場合は間違いがあっても気付かない
しかし皮肉ながら危ない薬の影響でサブカル界にドラッグブームが起こり
ドラッグ本が大量に出版された、またWEBで色々な情報が読者の手元に来るようになった
すると読者は危ない薬のダウトに気付き始めたのだ


すると黒野氏はWEBでドラッグについて書き込みをする人間を“色んな意味で影響されやすい”インスタントユーザーと言うレッテル貼りを始める
具体的には書かんが基本的にドラッグとサブカルに興味のある人間は妙な選民意識を持ってる
黒野氏の文章はそんなサブカル好き人間の選民意識を煽っているようなのだ
これはあくまで個人的な意見だが黒野氏の「インスタントユーザー」という観念に共感したかなんだか知らんが
『俺は他のドラッグに興味がある人間とは違う』と思ってる人間こそ影響されやすい体質だろう…


とは言え黒野氏の著作は思想書として読める
敢えてお勧めはしないがどうしても興味があるというなら読んでみて損はない
ただ黒野氏も青山氏も書いていた当然の事を一つ書いておくと決して真似しないでください*7と言うことだろうと思う…

*1:強烈な幻覚作用がある物質

*2:分泌液

*3:情報ソースのURLがどこかにあったのだがなくしてしまった

*4:ぁwが出てきた…ぁ界は情報の宝庫ですね…

*5:単に違う言葉で訳されてるだけなのかもしれない

*6:変な人に絡まれると嫌なので具体的には書きませんが

*7:WWE