なんとなく思い出して追記「ガラパ星からきた男」

ドラえもん (45) (てんとう虫コミックス)

ドラえもん (45) (てんとう虫コミックス)

こんなテキスト真面目に読んでる人に今更説明するまでもないでしょうが
“優等生漫画家”のイメージが強い藤子・F・不二雄先生ですが
実はA先生に勝とも劣らぬ“ブラックなSF”の巨匠なのです


ドラえもん45巻収録の中編「ガラパ星からきた男」は藤子・F・不二雄作品としては最高傑作のウチに分類されるんですが
小学生当時コロコロの付録で読んだ俺はほとんど意味が分からなかったのを記憶してる
ホラー要素が強い作品だったのでなんか得体の知れない恐怖だけ残って後味が悪かった…


余談ではありますがドラえもん末期掲載誌はコロコロコミックに限られていた上
一年のうち八ヶ月くらいは大長編の連載につぎ込み、その上コロコロに掲載した短編もいくつかは未掲載に終りほとんど単行本が出ず
確か40巻台辺りは数年に一冊とかいうペースにまで落ちていっていたような気がする
「ガラパ星からきた男」を読む限り最後までFせんせ自身がストーリーもペンもやっていたようなので
短編を描く体力がなくなっていっていたのではないかと推測します…


「ガラパ星からきた男」はてんとうむしコミックスでは事実上の「ドラえもん最終話」になっています
現在単行本未収録の短編を集めるドラえもんプラスプロジェクト(そんな名前なのかは知らんが)が進行中のようでドラえもんに育てられた世代としては嬉しい限りです

ドラえもん プラス (1) (てんとう虫コミックス)

ドラえもん プラス (1) (てんとう虫コミックス)


ちなみに「ガラパ星からきた男」が収録されているコロコロコミックの付録「ドラえもん44.5巻」は今かなりのレアグッズらしいです
「ガラパ星からきた男」自体現在45巻に収録されているので
特に欲しいと言うほどでもないのですが
俺が44.5巻を手にした小学生当時確かもうコロコロコミックは買っていなくて従弟から借りたものだったので
「買ってれば絶対とっておいたのにな…」と小さな後悔をしています…