最近買った漫画の感想文

バカ姉弟 (4)     ヤンマガKCデラックス

バカ姉弟 (4) ヤンマガKCデラックス

バカ姉弟は大人の大人に大人のための絵本だと思う
イノセンスとノスタルジー
「おとなはだれも はじめは子供だった」
とはサン=テグジュペリの「星の王子さま」の一説だ
このセンテンスは
「しかしそのことを忘れずにいるおとなはいくらもいない」
と続く


安達哲はバブルの内側を描いた作家だと思う
「お天気お姉さん」しかり「さくらの唄」しかり…
バブルをどう描くか
それが安達漫画であったような気もする


バカ姉弟は地主の子供という設定だ
もそういう点ではバブリーかもしれない
ただバカ姉弟の魅力とは主人公達があくまで無辜であるところではないかと思う
子供が故に悲しい事、子供が故に感じれる楽しい事
そして姉弟を取り巻く大人達…
バカ姉弟ではニューロマンティックに挑戦した」とは御本人談


岡田斗司夫曰く安達哲は「ブンガク漫画家」であるが
バカ姉弟は一流のジドウブンガクではないかと思う


ハトのおよめさん(4) (KCデラックス アフタヌーン)

ハトのおよめさん(4) (KCデラックス アフタヌーン)

ハトよめを不条理漫画と表すのをよく見かけるが
僕は不条理というより良い意味でレベルが低い笑いなんだと思う
小学生が意味もなく「うんこ」とか言って爆笑してるというのに近いと思うのだ
漫画家ハグキは深夜仲間が集まってて起こるような
「何言ってもおかしい」状態を紙の上で再現できるのだ


愛斜堂 1 (ヤングマガジンコミックス)

愛斜堂 1 (ヤングマガジンコミックス)

単行本化おめでとうございます
愛斜堂をどう表現するのか難しいと思っていたが
キャッチコピーの屁理屈漫画ってのは絶妙だと思った


ちなみに個人的には「失恋のマトリクス」が好きだ