どくしょかんそうぶん
- 作者: 恩田陸
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2004/06/11
- メディア: 単行本
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火曜JUNKで太田さんが紹介していた本を買ってみる事にした
俺も数年前まではこのミスにランクインした小説をひとまず買ってみる
みたいな生活をしてたのにどうしてこんなに本を読まなくなったのだろうか
単純な感想としては面白かったです
要素自体は既にあるものなのでしょうが対話形式、本格ミステリにおける謎解きではなく事件の全容を明らかにしていくストーリー構成、各章に事件とは別の意外な結末がある、等々中々の凝りよう
ただ注意としてはいわいる本格ミステリとして読むと肩すかしを食らいます
帯がこのミスとたたミスランクインを強調して書いているので
本格ミステリかと思い読み進めていたのですが
『あれ?このページ数で収まるのか?』
と思ってるうちに終わってしまいました
最初から大風呂敷を広げすぎの感があるのと
途中でプロット変更したっぽい印象もありました
あと事件の大筋の解決はまああれで良いのでしょうが
各章で提示された小さな謎がいくつか解決されないまま終わるのがやや不満です
さっきからなんで俺が奥歯に物の挟まったみたいな文章の書き方をしてるかというと
この本をこのテキスト読んで読もう、買おうという人が居たら
なるべく何の予備知識もなしに読んだ方が良いです
読後の感想は「太田さんの話聴かずに読めばもっと楽しめたなぁ…」でしたから
対話形式なのでそれほど読むのにも時間が掛からないのでひとまずお勧めです
ただしミステリとしてではなくホラーかメタフィクションとして読まれるのが良いかと…